蹴球雑事記

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開始20分で4-2-3-1から4-3-3に布陣変更したナポリの修正力【スーペルコッパ】

前半は堅い試合となったユベントスナポリのスーペルコッパ。そのような展開になったのはガットゥーゾが構築したナポリの強固な守備があったからでしょう。

・試合開始時~前半20分あたりまで、ユーベ攻撃時の布陣

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ナポリの試合開始時のフォーメーションは4-2-3-1。ユーベがベンタンクールの1アンカーで臨むことを予想し、トップ下のジエリンスキにマークを付かせるプランで臨みました。しかし、ふたを開けてみると、ユーベはアルトゥールとベンタンクールの2ボランチでビルドアップ。ジエリンスキはプラン通りベンタンクールに付き、アルトゥールには2ボランチの一角のデンメが一列上がって対応しました。

しかし、バランスの悪さは否めず、中盤でフリーになったユーベの選手を左SBのマリオルイが見るシーンがあるなど、安定感を欠く陣形となってしまいました。

・前半20分~、ユーベ攻撃時

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そこで、前半20分前後からフォーメーションを明確に変更。デンメ、バカヨコ、ジエリンスキを3枚並べてマークをはっきりさせました。これによってユーベの中盤の選手に仕事をさせず、攻撃を停滞させることに成功しました。また、守備時のみでなく、攻撃時も4-3-3の形だったので前半20分で明確に布陣を変化させたことがわかります。

これが試合中のガットゥーゾの指示によるものなのか、試合前にプランを立てていたのか分かりませんが、どちらにしても前半の中盤という難しいタイミングで、チーム全体で崩れることなくフォーメーションを変更したナポリの修正力に驚かされた一戦となりました。