蹴球雑事記

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【1シーン解説】コンテ・インテルの攻撃戦術

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今回はインテル対クロトーネ戦から、このワンシーンを切り取ってコンテの攻撃戦術を紹介していきます。

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インテル1点目のシーン。ボールの位置がわかりずらいですが、#95バストーニが奥のブロゾビッチにパスを出し、ブロゾビッチがルカクに縦パスを入れる場面です。

コンテの攻撃戦術はいかに2トップにパスを届けるかを考えています。2トップにパスを入れるためには敵が密集している中央に縦パスを入れなければなりません。

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ですから、このように両ウイングバックだけでなく、バレッラとビダルの両インサイドハーフもワイドに開いて相手のマークを引き付けます。こうすることによって中央のスペースが空き、2トップへのパスコースが作れるわけです。

今回はクロトーネの守備がマンマーク気味だったため、ワイドに開いたバレッラとビダルに引き付けられていますが、中央を固める相手だった場合は逆に数的優位になっているサイドを崩してクロスを上げるといった選択肢も出てきます。

ワイドに選手を配置して中央のスペースを使う、後ろでパスを回して相手を引き出してから一気に前線にパスを送る。このように相手を動かしてスペースを作る形がコンテの基本的な攻撃スタイルといえます。

今回はこのワンシーンしか紹介できませんでしたが、コンテの攻撃はまだまだ面白い引き出しがあるので機会があればまた記事にしようと思います。